4月の家族カウンセリング


新しい出会いと夫婦関係

4月になると会社や学校は新年度が始まり、職場には新しい風が吹きはじめます。

新人(新入社員)が入ることで、それまでマンネリ化して停滞していた空気が一新されることがあります。いい意味での緊張感が、入る側・受ける側、どちら側にも伝わります。

新人側は、自分の過去を知らない人たちの中で「新しい自分」になることができます。過去に失敗や苦い経験のある人は、なおさら「よし!今度は頑張ろう!」生まれ変わったつもりで張り切ることでしょう。

また旧人側(受け入れる側)も新人の前では「最初が肝心」と印象をよく見せようと意識して、過去の反省点は改め、自分の良いところを強調したくなるでしょう。

4月はどちらにも「いい意味の緊張」が走るのです。

 

●上司と部下の関係

家庭に及ぼす危険性のあるケースでは、既婚の男性上司(40代前後~50代前半)と独身の新人女性の関係です。

多くの男性はいくつになっても若い女性が好きです!

それは本能がそうさせるのです! 

人間も生物学的には哺乳類の動物です。健全な男女には子孫を絶やさず繁栄させるための本能が脳にシステムとして組み込まれています。だから男性はその使命として妊娠可能な若くて健康な女性を好みます。一方女性も個人差はありますが人生で妊娠可能な期間(おおよそ15歳くらい~30代後半くらい)はフェロモンを出しやすくできています。

閉経してはじめて過去を振り返って見るとわかります。

ですから、男性はいくつになっても若い女性を好むしくみになっているのです。反対に女性は生物学的には妊娠すると子どもを守ることに専念できるように脳のシステムができていますから夫への愛が子どもにすべて移行してしまうなんてこともあるのですね!

ということで、・・・ ここから先を読んでください。

既婚の男性上司から見ると、つい先月まで大学生や高校生、専門学校生の学生だった新人女性は、若さが輝き溢れ、とても初々しくかわいらしく見えるようです。

しかも、仕事や職場のことは何も知らないわけですから、男性にとって相手が「何も知らない」ということは自分が優位に立てるので男性のプライドを保つことができます。とりわけ、家庭で妻が優位に立っていたり、見下されていたり、抑圧されているようなケースでは、その劣等感を一掃しようと絶好のチャンスとなるわけです。

ですから、彼女たちにやさしくすることは必至でしょう。 好みのタイプであればなおさらです!

※まれにそうではなく、新人イビリ、ハラスメントをおこなう男性上司は、本当はやさしくしたいのに真逆の行為をしてしまう何らかの課題(例えば自己肯定感が低く被害者意識が強いなど)を抱えているケースがあります。

 

若い女性から見ると、男性が既婚であることは、ある意味安心できます。家庭を持っているということは、守るモノがあるということで非常識なことはしないだろう、わきまえているだろう、そう思うと安心できるようです。信頼が生まれやすいのです。

さらに、結婚しているということは最低でもひとりからは愛されたのだからと、品定め、魅力の保証のような安心感をもつようです。

そんなことから、彼女募集中のギラギラ独身男性よりずっと近づきやすいようです。(笑)

上司に仕事を教えてもらうことは当然なのですが・・・安心感から親しくなると、思わぬリスクにつながることもあります!

そんなとき、既婚者男性の家庭内、夫婦関係がどうであるかがだいじなポイントです!

家庭内が平穏であたたかい夫婦関係であれば、比較的危険性は少ないのですが・・・・・

たとえば、夫婦関係で朝起きても「おはよう」の挨拶もしない、食事も別々に食べる、夫(妻)がいつ出ていったのかもわからない、「行ってらっしゃい」の声掛けもない、ハグなんてもちろんない。

このようなケースでは要注意です!

また、そこまで冷え切っていなくても、「言えない夫」は要注意です!「言えない夫」というのは、妻に対していろいろ言いたいこと不満があっても、言えない、言わない夫です。

言えないのか、言わないのか、でもちがいますが、どちらも不満を伝えていないわけです。どちらも自分の気持ちを妻に伝えていないのです。

言わないわけ、言えないわけ、それは妻が怖いのかもしれません。言ったところで100倍になって反撃をくらう、言い返される、いきなり否定される、あるいは「どうせ聞いてもらえない」無視される、などと勝手に思い込んでしまって言い出せないケースもあります。

妻側から見れば、「なにも言わないんだから不満はないのね」と思っているかもしれません。

つまり、夫婦お互いに「こうだろう・・・」「〇〇と思っているだろう・・・」で勝手に解釈してしまうと、知らない間に「気持ちのすれちがい」はどんどん深まっていくことがあります。

それで10年、20年と過ぎてしまう夫婦が多いことは残念ですが確かです。

 

家庭内でも夫婦関係がマンネリ化して、会話もなく惰性で一緒に暮らしているような場合、とくにセックスレスは、4月、5月は危険の幕開けとなってしまうことがあります。秋には進展し、12月忘年会の頃には不倫関係に・・・ということもあります。

 

22~23歳の初々しくキラキラ輝く若い女性が入ってくると、それだけで職場の雰囲気がパッと明るく華やかになるものです。

もし、その中に一人でも夫の好み(タイプ)の女性がいたらどうでしょう? 夫に家庭では満たされない思い、モヤモヤした不満があったらどうでしょう?

新入社員の歓迎会など飲み会の席で急接近することは可能です。

近年とくにSNSの普及で、LINE(ライン)による安易なやり取りが盛んになっています。便利になることはいいこともありますが、場合によってはリスクが高いこともあります。

eメールが普及したときもそうでしたが、さらに、LINEはeメールとちがって、 画面上に吹き出しが出て会話に近いやり取りができます。文章というより「会話」に近くなりますから、「うれしい」とか「ありがとう」とか感情を表現しやすくなっています。親近感は増します!

つまり、関係がより早く親しくなりやすいということなのです!

 

飲み会などでお酒が入ると、LINEアドレスを簡単に交換しやすくなります。とくに部署内の報告・連絡・相談などをグループLINEでおこなう人が多くいます。便利ですから。

はじめは、「おはようございます」「お疲れ様」など挨拶のようなやり取りから次第に「きょう飲み会ありますけど、行きませんか?」など、グループ間での誘いになり、そこまではいいのですが、これが個人のLINEとなると、リスクは急に高まります!

既婚男性上司が新人女性にご馳走をする。二次会でカラオケに行く。楽しく盛り上がり時間も忘れて終電に間に合わずタクシーで送る。とくに職場全体が若い職場や社内規則がゆるやかな職場、あるいは専門職の職場などは、上下関係がゆるいので友達感覚になりやすく、職場の雰囲気としては良いことでもあるのですが、男女が親密になりやすいことから、既婚者にはリスクが高くなるようです。

そして、新人女性もLINEでお礼の気持ちを伝える。グループLINEでは個人に言えないお礼も個人LINEであれば言えます。

そんなことから個人的なLINEでのやり取りが始まり、同じ趣味でもあろうものなら、いっきに意気投合して、LINE上で趣味の会話をし始め、やがて、「今度、〇〇で〇〇がありますが行きませんか?」などと誘うこともできます。

既婚男性も好きな女性といきなり1対1では、さすがに妻に悪いと気が引けることもありますが、たとえば、社内の4人で行く予定が当日2人欠席で、結果的に2人で行くことになってしまった、ということだってあり得るのです。

そんなことから次第に信頼関係を築き、二人の親密度は上がっていきます。

もし、新人女性もしだいに既婚男性を好きになっていったらどうでしょう? 家庭崩壊のリスクは高まります。

新人女性側から見れば、はじめは上司だから仕方ないと断れなかった飲み会、行ってみたら楽しかった、面白かった、支払いも割り勘でなく、ある程度男性が負担してくれた、帰りも送ってくれた、親しくなれば仕事上のミスも許してくれる。わからないことも教えてくれる。趣味の話で盛り上がれる。向こう(男性上司)からどんどんLINEを送ってくるのはアプローチ? 私のこと好きなの? そう思ってしまうでしょう。

中には、そういう男ごころをもてあそぼう、利用しようとする女性もいるかもしれません。または好かれて嫌な気持ちがしなければ、自分も相手を好きなのかと、相思相愛を意識する女性もいるでしょう。

なにも気づかぬ妻は、いつもと変わらぬ日常を送っています。

 

こんなことから夫婦の危機もあるということを知っておいてくださいね。

対策はケーススタディなどでお伝えします!

 

不安な方はお気軽にご相談を!