2014年8月の家族カウンセリング


★家族には偏見をもたない専門家の第三者の介入が必要!

ニュースで悲惨な事件を知るたびに思います。
中でも佐世保、女子高生による同級生刺殺事件。残酷で悲惨なショッキングな事件です。

誰も被害者にも加害者にもさせたくない! そう強く思うと、どんなケースも
家族間に専門家の第三者が介入する必要性を感じます。
住宅の気密性の高さ、プライバシー尊重の文化、他人に無関心、恥の文化、・・・
そうした社会的背景もあって、となりの家族がどんな家族かもわからない状況です。

少子化、核家族化も手伝い、親と子の距離が近すぎて煮詰まることがあります。
「親を困らせる子」「手のかかる子」と親が思ってしまうと、口に出しても
出さなくても、子どものこころに伝わってしまいます。

子どものこころはいつも親の方を向いています。親に背中を向けられても、避けられても、
放置されても、あるいは過干渉、過保護でも、本当に「わたしをみているの?」と、
「わたしのこころを理解しようとしているの? わかろうと努力してくれているの?」
と見ています。
感受性の強い子どもはとくに敏感に感じ取り、「なんだ、わかってくれていない」
「表面でとらえないで! わたしのこころの中をみて!」
「そうか・・・親は親のこと、自分のことしか考えていないんだ」そう悟ったときの
子どものこころは計り知れないほどのショックを受け傷つきます。

学校の先生でも近所のおばさんでも誰かが子どもに関心をもってあげて、おせっかいでも
かかわりを持ち、シグナルに気づいたら、専門家への助けを依頼するといいですね。

夏はいろいろな事件や事故に巻き込まれる可能性が高くなる季節です。
わたしたち大人は周囲の子どもに目や気を配り、子どもが出しているサインやシグナルに
気づいてあげることがだいじです。

いま、親御さんの中で不安に思っている方がいたら、早めのご相談を。
恥や世間体を気にして隠してしまわないように祈ります。