2016年12月の家族カウンセリング


★ 今年もラストマンス
年月の流れは速いものですね。
私も年が明ければ62歳とお別れをしてすぐ(2月)に63歳になります。

毎年この時期になると、誰でも月日の流れの速さになんとも言えない思いを
抱きながら、時を受け止め、時を受け入れ、時をいかに過ごすか、
モヤモヤしながらも気持ちを切り替えて、家族とともに大晦日を迎えることでしょう。

せっかくなので、この時期に、この時期だからこそできる1年のしめくくりをして、
新しい年への準備に当てたいものですね。

ご家族の誰かが来年幼稚園、あるいは保育園という方。
ご家族の誰かが来年小学校という方。
ご家族の誰かが来年中学校という方。
ご家族の誰かが来年高校という方。
ご家族の誰かが来年大学という方。
ご家族の誰かが来年就職、社会人という方。
ご家族の誰かが来年転勤、あるいは転職、あるいは独立開業という方。
ご家族の誰かが来年定年という方。
ご家族の誰かが来年還暦(60)、古希、喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿、紀寿(100)という方。
みんなでお祝いできるように準備していきましょう。
家族っていいですね。

近年、結婚を望まない人、一生涯独身でもいいと思っている人、あるいは独身でも仕方ないと
あきらめている人が増えています。

家族心理学では、生まれ育ったもとの家族を「定位家族」「原家族」または「生育家族」
といいます。
結婚して新しくつくる家族を「生殖家族」または「創設家族」といいます。
定位家族に対しての生殖家族は年月を経て定位家族となり、また子どもが自立して生殖家族を
つくる。この繰り返しで人類の歴史がつくられてきました。

いま、社会全体で家族の危機に直面しているのだと思います。

これからは「家族」は血縁でなくても家族と同じように、それ以上に互いに思いやりをもって
接する他人(非血縁)によって、新しい家族的な関係が育まれるような気がします。

大きなくくりで言えば「人類みなきょうだい」という感じです。
それは今から100年以上前にアルフレッド・アドラーが唱えた「共同体感覚」です。
人類の健康や幸福を考えて突き詰めると、どうしてもそこへ行き着きます。

その昔、血縁を重んじれば「〇〇家」を守るためといって、争いが起きました。
あたかも正当な理由をくっつけて争いを起こしたのです。戦争です。
領地、領土を守る、広げる、奪う、結局はエゴです。

そういう意味では、21世紀はいい時代と言えるかもしれません。
家制度は、「人」を大切にするのではなく、逆に人を犠牲にする建前とエゴの制度だった
かもしれませんね。
これからは、血縁かどうかより、人々がみな対等に分け与えられる公平な共同体感覚の
社会がつくられていくことを願います。

なので、いま、私たちができることは、他者と比べない競わないことです。
自分らしく自分の社会的使命や役割を探して、それに集中することです。
穏やかな日々を過ごしましょう。

みんなちがっていい。誰しも自分の意思とは関係なく遺伝子的に生まれ持つ気質は
異なるのですから仕方ありません。
でも、ちがっているからダメだではなくて、ちがっているからこそ、ちがいを生かして、
それぞれ得意な分野で活躍していただければいいのです。

そのためには国も賃金の公平な決まりをつくることが先決です。
職種や職業、業種に関係なく、賃金を均一化できるといいですね。
いまは職種によって高低の格差があり過ぎます。この差を少なくしたいです。

いま高収入のプロスポーツ選手(一部)国会議員、医師、弁護士、ほかにもいろいろ
それらを下げて年収300万以下を上げる。みんなが700万~1000万くらいの間に収まれば
誰もが衣食住の心配もなく、争いもなく、求人しても来ない職種がなくなり、逆に今まで
高過ぎた職種は本当になりたい人、名誉でやりたい人がなるので、質が良くなると思うのです。

結婚できる人も増えます。
収入がないから結婚できないで困っている人もいるんです。
政府与党は考えをこのように見直していただけるとありがたいですね。

そんなことを考えながら「どうしたら社会がよくなるか」当ルームは追求していきます。
1年を振り返って思うこと。