12月の家族カウンセリング


12月の家族カウンセリング
早いもので2017年もあとひと月になりましたね。
この時期、毎年同じようなことを書いていると思います(笑)が、家族でこの1年を振り返ってみましょう。

家族での楽しい思い出、いかがでしたか?思い出してみましょう!

『えっ?

つらい思い出しか浮かんでこない!?』

人間の記憶というものは、その出来事とそのときの感情がセットになると、記憶に残りやすいのだそうです。昨日食べた夕食を思い出せなくても、10年前の出来事は昨日のことのように思い出す。という経験ありませんか?

良かった出来事も、よくなかった出来事も、強く記憶に残るのは、そのときの「感情」にかかわっているのです!

どうですか?

ある出来事が「とても楽しかった、うれしかった、よく笑った、満足した」などという感情といっしょだと、楽しい記憶として脳に保管されます。

しかし、楽しいはずの出来事をあまり楽しいと感じられないことがあります。

それは、・・・ 『こんなの当たり前。みんなやっていること』 そんなふうに捉えていたとしたら、それは「楽しい」と感じられないので「楽しいこと」にならなくなってしまいます。記憶にも残りません。

どうです? 思い当たりますか?

これは、他者と比較していることに原因があります。

たとえば、休日に家族(夫婦でも親子でも)と近くの公園を散歩したとしましょう。 テレビでは各地方の大型行楽地が紹介され、そこでワイワイ遊んでいる家族を見た。あるいは、ママ友の会話で「どこどこに行ってお金をずいぶん使っちゃった!」などという話を聞いた。 そのとき、あなたはそれをどう思うか? どう捉えるかで、あなた自身の幸福感は変わってしまいます。

まわりがどうであれ、自分の状況をいま「楽しい」「幸せ」と思える(捉える)かどうかで変わってしまうのです! 人生までも変わってしまいます。

『じゃあ、テレビが放送するから悪いのよ! みんなが自慢するから悪いのよ!』

と、思ってしまう(捉えてしまう)と、それは、さらに不幸への切符につながってしまうのです。

テレビ(民放)は商業的に人間の欲望を刺激して景気を促そうとしているものなので仕方ありません。また、友人やママ友たちが自慢するのも、その人次第なので止められません。 それより、まわりに左右されない自分をつくることです! 人が決めた価値ではなく、自分で決めた自分の価値観を見出すことで、人と比べなくてもよい人生を歩めます。

もちろん、他者は良い意味での刺激になりますから、『よし!私もああなろう!』という希望や目標につながるのであれば、比べることは悪いことではありません。

しかし、よくないケースとは、人と比べて落ち込んだり、自分を自己否定したり、人を妬んだり、恨んだりする気持ちになってしまうことです。

そのとき出る言葉は、『ああ、なんで、うちはこうなんだろう・・・』

『自分がダメだから? 夫がダメだから? 子どもがダメだから?』

『なんで、こんな結婚してしまったんだろう?』

人間は、自分を責め続けることはできませんから、はじめは自分を責めていたとしても、しだいに責任転嫁したくなります。夫のせい、親のせい、子どものせい、誰のせい・・・ キリがありません。

いったんはそういう気持ちになったとしても、今から切り替えましょう!!!

今からでも遅くありません。

今、気づいたときがチャンスです!

今から切り替え上手を目指して練習していきましょう!

人と比べるのではなく、いまあるもの、いまいる人、いまの現実に『ありがとう』と感謝しましょう!

『ある』ことが当たり前ではなく、『いる』ことが当たり前ではなく、

『ある』ことは良かったこと。素晴らしいこと。『いる』ことは良かったこと。ありがたいこと。

そうです。

私がいつもお伝えしていることは、目の前の人に『居てくれてありがとう!』と感謝する気持ち(こころ)を持つ。ここから始めましょう!

物にもそうです。

自分の家にある物、すべてに『有る』ことに感謝しましょう。

 

※ここで、ひとつ注意してほしいことがあります。

たとえば、「夫がいて良かった、妻がいて良かった」を奨励すると、「それって、いない人を否定しているのではないか?」と捉えてしまうケースがあります。

この場合のこれは、少し歪んだ認知です。決してそうではありません。

そのように考えてしまう人の場合、「それって、こういうこと?」と逆説的に裏を考えてしまう癖のある人です。

どこかでそういう思考の癖がついてしまったのでしょう。

裏を返せば、というのは物事の視点を他の角度で捉えてみることで、良い面もありますが、今回のケースでは、夫がいない人、妻がいない人、あるいは物がない人を決して否定しているのではなく、単に、いまあるもの、いまいる人を当たり前と思ってしまうと、人間はそこに「ありがたさ」を感じなくなってしまう傾向にあり、ありがたさを感じないと、ちょっとしたことで不満に思ったり、物足りなさを感じてしまうのが人間なので、そうした人間の課題を克服する意味で、いまあるもの、いまいる人に感謝する気持ちを持ち続けることを奨励しています。

 

さあ、いかがでしたか?

今年を振り返って、夫婦での思い出、親子での思い出、家族での思い出、・・・良い思い出を思い出すことができましたでしょうか?

難しい~と言う方は、早めのご相談を!

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