よいカウンセラーとは


良いカウンセラーとは

相手の話を親身になって聴いてくれる、その人の存在に敬意をもって愛情をもって大切に接してくれる、守秘義務を守る。
でも、それだけじゃないのです!!

また、出身校や資格だけでもありません!
まだ国家資格でないので、臨床心理士も認定心理士も認定カウンセラーも資格としては対等です。

しかし・・・
ちがうのは、その人の資質と経験と人格です。
生まれ持つ気質も育った環境も人格をつくる要素となります。
後天的な価値観、ものごとの判断基準、これらは大変重要になります。

そして、カウンセラーも人間ですから「感情」もあります。
自分の感情をつかみ、感情をコントロールできることが必須です。

どんなに素晴らしい学力があっても、人生経験、社会体験がまだ浅い場合もあります。
どんなに素晴らしい人生経験、社会体験があっても、知識を学ぼうとしない場合もあります。
どんなに素晴らしい学力と経験・体験があっても、人格が未熟な場合もあります。

フルサポートできるようになるには、50代60代になってしまうのかもしれませんが、人のご相談を受けるということは、人生を通して最後まで研鑽を重ねる努力を惜しまない人であることが望ましいですね。

それでは
【受容】【共感】【コミュニケーションの原則】【知識欲】【自己一致】【自己分析】【自己認知】【社会認識】などこれらが守られている人です。
そして、もっとも大切なことは・・・なんでしょう?
一つずつ見ていきましょう。

【受容する】

気持ちを聴くこと。相談者の気持ちを最優先しクライアント様のこれまで生きてきた人生や体験、そのまま尊重し、その方の現在置かれている立場、状況、環境などをこころから理解し偏見を持たずにすべて受け止めることです。

【共感する】

共感的理解をするということは、クライアント様の主観的世界を 正確に理解し、その理解に基づいてクライアント様を理解することです。
簡単にいえば相手の気持ちになって相手を理解することで、「私だったら~」とか「ふつうはそう思わない」とかとらえないことです。
ただ、ここで注意しなければいけないことは「同一化」との区別です。 同一化とは相手と同じ気持ちになってしまうことで自分を見失ってしまいます。
カウンセラーがクライアント様のネガティブな思考や、負の感情の影響を大きく受けて、廃業した人もいます。
カウンセラーはあくまで客観的に相手の気持ちを理解し受け止めながらも、決して自分を見失わないことで、それが共感することです。
クライアント様が言葉でいい表わせない(非言語的)部分までも、そのイメージを何とか代わりに言葉にして共有しようとする姿勢が必要です。

【コミュニケーションがとれる】

カウンセリングは人と人とのコミュニケーションです。
原則はクライアント様に決定権があるということです。
いくらカウンセラーから働きかけてもクライアント様がコミュニケーションがとれていないと感じたらとれていないことで、常に対話できているかどうか確認できる能力があることが必要です。
対話とは、きちんと真っ直ぐ相手のこころに向き合いながら話を交わすことです。
相手と自分の考えがちがっても当然なので、ちがいを受け止め、認めた上で、目的にそって自分の考えや意見を伝えることです。
それには感情的になっては話にならないので自分の感情をコントロールできることがカウンセラーとして必須になってきます。
自他尊重の精神で、自分も相手も大切にできる人であることです。

【知識欲がある】

「学ぶカウンセラー」と「学ばないカウンセラー」
心理学などの理論を学ぶことはもちろん必須ですが、知識だけでも感性だけでも難しいです。
中には感性だけでやってしまうカウンセラーもいます。
理論を知らなくても上手にできる優れたカウンセラーも、もちろんいます。しかし、理論を学ぶことのよいところは知識を知ることで新たな 気づきを生み、言葉を持つことで説明が可能になり、説明(解説)ができることはカウンセラー自身の精神的安定に寄与するものです。しかし、知識を知ることでその理論の枠組みの中に思考が限定される。囚われてしまう人がいます。

説明可能な範囲の事実や感情しか受けつけなくなる (無意識のうちの 取捨選択)
不安を恐れて自分が学んだ理論に固執する(理論を相手に押しつける)など、狭い範囲の視方しかできない人もいます。
理論に接するときの注意として 視野を広く、寛容にちょうどいい加減で接することが重要なポイントとなります。

【自己一致している】

自己一致とは事実(あるがまま)の自分と思い込みの自分とが一致することをいいます。 たとえば、「私はすべての人を愛する人間である」と自分について思い込んでいるとします。 しかしその一方で事実(実際の自分)は嫌いな人がいるとしたらそれは自己一致していないことになります。この場合、「私はすべての人を愛したいと思っているが嫌いな人もいる人間である」というのが自己一致です。
また言行一致、簡単に言うと、言ってることとやってることが一致していることです。(誰もみていないところでも)
これはカウンセリングという仕事をしているときだけでなく、私生活においても言えることなのです。
まず、カウンセラー自身の「自己の確立」アイデンティティーの確立ができていないといけません。 これがないとクライアント様に対して一貫性のある言動がとれなくなってしまいますから、クライアント様を迷わせてしまうことになります。本末転倒です。
ですから、カウンセラー自身が自己一致できている人かどうかは重要なのです。

【自己分析】

カウンセラーには「偏りがないものの見方」「バランスのとれた考え方」などが求められます。 また自分の考えはしっかりと持ちながらも、相手を受け入れ、気持ちに共感し、 カウンセリングを進めていくことが求められます。
クライアント様の経験や話が自分の経験とダブっていて自分の回想に入ってしまった、というのでは、カウンセリングはできません。
自分のこころの動きとクライアント様のこころの動きと、両方を見失わないことが求められます。 またカウンセラーの価値観を押し付けてはいないだろうか? 自分のカウンセリングの方向性が間違っていないだろうか?など、常に客観的に自分をみて、自己分析できることが必要です。

【自己認知】

カウンセラーにおける自己認知は、自分がカウンセラーに向いているかどうか、潜在的な気質(生まれ持つ気質・能力)は、どのようなものを持っているか、知ることが大切です。
また、生育や環境によって生来の気質がどのように変容していったか、人としての適性は、能力としての適性は、人格は?などを分析してよく知ることと、現在の自分自身の価値観、人生観、判断基準、感情の動き、思考の癖、などをよく知って、振り返りや見直すことができるかが重要です。
そのためには、他者に教育分析をしてもらうなどしてより客観性が求められます。

【社会認識】

「社会経験の必要性」学校の教師もそうですが、一度、社会に出て、企業でサラリーマンやOLなど経験したり、職種、業種もさまざまな経験、体験をすると人の立場になって考えることができます。恋愛や結婚、育児もそうですね。体験から得たものは財産です。
人生でのいろいろな体験に勝るものはないくらい重要です。
机上の勉強だけでは難しいです。
心理カウンセラーだからといって、精神世界や心理学だけの専門知識に満足してはいけない。 クライアント様の悩みや目的はさまざまで心理療法のみを施行する療法士ではないのだから 、クライアント様のあらゆる問題に対応できるように、サポートできるように、常に社会で起きている動きに積極的に注目する必要があります。
政治、経済、金融の動き、組織、企業の動き、すべてに関心を持ち、社会の流れ、動きをよく知ることを心掛ける必要があります。
それがクライアント様の利益につながるからです。
そして、上記のことが守られたうえで「一番大切なこと」がまだあります! その人の人間性、人格です。生きるための哲学をもっているかです。
カウンセリングは「人間関係」そのものです。 心理学の知識だけではできません。
カウンセラー自身の「人間としての人格」が備わっていることが一番大切なことなのです。

そして、カウンセラー自身がしあわせであると感じていること。
自分を好きでいること。自分を認めていること。自分の生き方の軸があること。
これらは本当にだいじなことです。
これらに欠けると「共依存」になる恐れがあります。

カウンセリングにはカウンセラーとクライアント様との相性もあります。
自分に合ったカウンセラーを選んでください。

よくないカウンセラー – クライアント様の感想

  • 聴いてもらいたくて来たのに「あ~わかった、わかった」と話をさえぎられた。
  • ただやさしく聞くだけで、1年以上も通ったのに、何もアドバイスしてくれなかった。
  • 途中から自分の経験話をはじめてしまった。(逆に聞かされた)
  • アドバイスをもらったけど、それは自分でも十分わかっている。(わかっていてもできない から困っているのに)私がそれはできないです、というと 「じゃあ、こうすればいい、 ああすればいい」と言われた。
  • 人ごとだと思って極端な提案をされた。
  • やたら同情された。悲しくなった。
  • 上から目線でものを言われた。(なに様だ!)「いいから聞きなさい。」命令口調にきこえた。 見下された気がした。
  • たばこを吸いながらカウンセリングされた。臭くて嫌だった。

プロのカウンセラーがこのようなことでは困ります。 ところが現実問題として実際に被害者はでているのです。 いまは簡単にカウンセラーの資格が取れます。
これは、世の中のために歓迎されることで、とても良いことなのですが、
その裏側には合理性、知識だけで物事の是非を判断するこころない人、金儲けに走る
カウンセラーっぽい人の問題も多く起こっているのは残念ながら事実です。

それは良くなるはずのクライアント様まで回復を遅らせてしまったり、さらに悪化させて
しまったり、また、カウンセリングや心理療法、カウンセラーに対する不安感、不信感を
抱かせてしまいます。

なにより残念なのは、懸命に研鑽を重ねて勉強や研究に励み、自分自身をしっかり
客観的にみることができて感情のコントロールもできて、社会のために貢献している
カウンセラーが世間から誤解されてしまうことが大変残念です。

これでは、日本にもやっときた「カウンセリングを受け入れようとしている社会」
が崩れてしまいます。

カウンセラーになりたい方、既になられた方へ
カウンセラーになってからが 本当の意味の 「人間としての勉強」です。
自分のこころの成長がつねに必要であると心得てください。

そして、社会全体をよくしていくことに貢献してください。
人はみな対等な権利をもっていること、誰かの犠牲の上に幸福はないこと。
自分にも相手にも良い社会をつくることに貢献してください。

これを仕事としてやり続けるなら、一生涯、研鑽を重ねていく覚悟を決めてください。
知識があふれる愛と知恵になるように!

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